
術後の末梢神経麻痺とは、手術のあとに、手や足のしびれ、触った感じの鈍さ、力の入りにくさが残る状態をいいます。手術中の姿勢による圧迫、手術した場所の近くを通る神経への影響、長く圧迫されていた神経の回復の遅れなど、背景は一人ひとり異なります。
尼崎市武庫之荘の整体院ファシリテイトは、手術を受けた病院での診察を続けながら、主治医の許可を得たうえでご相談いただく整体院です。傷のまわりには強い力をかけず、しびれの範囲や感覚、指先や足先の動かしにくさ、まわりの関節のこわばりを、やわらかい刺激で確かめていきます。神経の回復や再手術についての判断は、執刀医・主治医にお任せしています。
術後のしびれ・麻痺で、こんなお悩みはありませんか
1つでも当てはまる方は、ぜひ最後までお読みください
しびれが残る仕組み
末梢神経は、脳と脊髄から枝分かれして手足のすみずみまで伸びる、情報の通り道です。皮膚に何かが触れた、熱い、冷たいといった感覚を脳へ届け、脳からの「動かせ」という指令を筋肉へ運んでいます。この通り道が圧迫されたり、引っぱられたり、傷ついたりすると信号がうまく通らなくなり、しびれや触った感じの鈍さ、力の入りにくさとして現れます。
症状が出るのは、神経が傷んだ場所そのものより先の部分です。日本手外科学会の資料でも、けがをした部位より指先の方向に麻痺が出るとされ、前腕で正中神経という神経が傷つけば、親指から中指にかけての感覚に影響が出る例が示されています。しびれの出ている場所は、医師がどの神経のどのあたりが関わっているかを判断する手がかりの一つになります。
神経には、傷ついたあとに再び伸びていく力があります。ただ、その歩みはゆっくりです。日本手外科学会の資料では、縫い合わせた神経は1日におよそ1mmの速さで再生し、指先から10cm離れた場所のけがでは回復までに約100日かかると説明されています。また日本整形外科学会は、長いあいだ圧迫されていた神経は変化していることがあり、手術で圧迫を取り除いても障害が残る場合があると解説しています。
しびれが残る主な場面
手術中の姿勢 手術の部位によっては、手術中に普段とらない姿勢を保つ必要があります。国立国際医療センターの説明では、そのため手術後しばらく手足がしびれたり痛んだりすることが、まれにあるとされています。
ひざの外側 ひざの外側の骨の出っぱり(腓骨頭)の後ろを巻くように通る腓骨神経は、骨と皮膚のあいだにあって動きにくく、外からの圧迫で麻痺しやすい神経です。日本整形外科学会によると、仰向けの姿勢が続いたときやギプス固定中にも起こり、つま先や足首が上がりにくくなったり、すねの外側から足の甲がしびれたりします。
首や腰の手術 神経の圧迫を取り除く目的で行われる脊椎の手術では、日本整形外科学会によると、手術後もしびれが残る場合が少なくないとされています。手術は神経そのものを治療するものではないため、長く圧迫されていた神経では、圧迫がなくなってもしびれが続くことがあります。手術中に神経にかかる圧迫や引っぱりによる障害は、回復しやすいのが一般的な一方で、残ることもあると説明されています。
手や腕の神経 けがで傷ついた手や腕の神経は、顕微鏡を使って縫い合わせる手術が行われることがあります。日本手外科学会の資料では、手術後は添え木などで手や指を約3週間固定し、その後も神経が指先に届くまで、傷の場所からの距離に応じた時間がかかるとされています。
どの神経が、どんな理由で影響を受けているかを判断するのは医師です。当院は診断を行わず、医師から伝えられた診断名と手術の内容を伺ってから、お身体の状態を確かめます。
先に受診してほしいサイン
次のような変化があるときは、施術より先に、手術を受けた病院へ連絡してください。手術からどれだけ時間がたっていても同じです。
神経の変化 新しいしびれや麻痺が出た、しびれの範囲が広がってきた、力が急に入りにくくなった。手術を受けた病院へ、すぐに連絡を。ただし、顔や体の片側が急にしびれる、力が入らない、ろれつが回らない、言葉が出にくいといったときは、すぐに治まった場合も含めて、ためらわず119番を。
傷の変化 傷のまわりの赤み、熱っぽさ、腫れ、膿などのにじみ、発熱、傷が開いてきた。手術を受けた病院へ。
脚の腫れ 片方の脚全体やふくらはぎが急に腫れて痛む。その日のうちに、手術を受けた病院か循環器内科・血管外科を受診してください。日本血管外科学会は、最近手術を受けた方は、脚の静脈に血の塊(血栓)ができやすいとしています。
息苦しさ 急な息苦しさや胸の痛み。すぐに119番へ。脚の血栓が流れて肺の血管をふさぐと、呼吸が苦しくなり、胸が痛むことがあります。
脚と排せつ 首や腰の手術のあとに、両脚の力が急に入らなくなった、尿や便が出にくい、漏れる。すぐに手術を受けた病院か救急へ。
皮膚の変化 強い痛みと腫れ、皮膚の色や温度の変化が続く。手術を受けた病院へ相談を。がんの手術でリンパ節を取った側の腕や脚が急に赤く腫れて熱を持つ、または発熱したときは、その日のうちに受診を。新しいしこりや、日ごとに強くなる骨の痛みは、がんの担当医へ。
急に強い症状が出たときは、迷わず救急車(119番)を呼んでください。救急車を呼ぶか判断に迷うときは、救急安心センターひょうご(#7119。尼崎市内の固定電話からは078-331-7119)に相談できます。
医療機関での治療
術後のしびれや麻痺への対応の中心は、手術を受けた病院です。どの神経が影響を受けているかは、診察に加えて、必要に応じてMRIやCTなどの検査で確かめられます。脊椎の手術のあとにしびれが続く場合、日本整形外科学会は、まず新たな圧迫が生じていないかを画像検査で確認するとしています。
腓骨神経麻痺では、回復の見込みがあるものは手術以外の方法で経過を見て、3か月ほどたっても回復しないものや麻痺が進むものでは手術が必要になるとされています(日本整形外科学会)。けがで神経が傷ついた場合には、神経を縫い合わせる、ほかの場所から神経を移植する、別の腱を移して手の動きを補うといった手術が選ばれることもあります(日本手外科学会)。
薬や装具、病院でのリハビリを続けるかどうか、再手術を考えるかどうかは、主治医と相談して決めてください。当院が治療や通院をやめるようお勧めすることはありません。
当院でできること
初回に伺うこと 何の手術を、いつ受けたか。執刀医・主治医から言われている制限、してはいけない動き、動かしてよい範囲。服用中のお薬と、現在の通院やリハビリの状況を伺います。
お受けする前提 傷が完全に閉じて抜糸などの処置が済み、手術を受けた病院で、手で触れる施術を受けてよいと言われていることが前提です。確かめられていない場合は、次の外来で主治医に確認していただいてからお受けします。
確かめること しびれの範囲と感覚の左右差、つま先や指の動かしにくさ、足首・ひざ・股関節・肩などまわりの関節のこわばり、立ち方や歩き方を確かめます。当院の神経整体では、手で触れたときの反応と実際の動きを手がかりに、神経の伝わり方をみていきます。医療機関で行う神経の検査や診断とは異なるものです。
施術の方針 傷のまわりには触れないか、ごく軽く触れる程度にとどめ、手術した部位に、強く押す・引っぱるといった力はかけません。がんの治療でリンパ節を切除した側の腕や脇は、皮膚に軽く触れる程度にとどめ、揉んだり長く押したりしません。血液を固まりにくくする薬を飲んでいる方や、骨がもろくなっていると言われた方は、一か所を深く押すことはしません。やわらかい刺激で、反応を見ながら進めます。
記録と見直し 毎回同じ手順で状態を記録し、変化を一緒に見ていきます。施術の前には、前回から新しい症状が出ていないかを伺い、変化が見られない場合や強まる場合は、施術を続けずに主治医への相談をお勧めします。
ご自宅の目安 日常での負担の少ない姿勢や動き方の目安をお伝えします。病院で指示された運動や装具の使い方があれば、そちらを優先します。
変化の出方には個人差があり、当院の施術で神経の再生が早まるわけではありません。当院の施術は、医療機関での診断や治療の代わりになるものではありません。
ご自宅での工夫
足元の安全 つま先が上がりにくいときは、床の段差やコード類につまずきやすくなります。通り道の物を片づけ、夜は足元を明るくしておきましょう。
やけどに注意 感覚が鈍い場所は、熱さや痛みに気づきにくくなります。湯たんぽやカイロを同じ場所に長く当てない、お風呂の温度は感覚の確かな手で確かめる、といった工夫を。
姿勢の工夫 ひざの外側に体重がかかる姿勢を長く続けないようにしましょう。腓骨神経は、この場所で外からの圧迫を受けやすい神経です。
皮膚の確認 感覚の鈍い手足は、靴ずれや小さな傷に気づきにくいため、入浴のときなどに目で見て確かめる習慣をつけましょう。
運動の量や種類、装具の使い方は、主治医や病院のリハビリでの指示を優先してください。
施術は、院長の北村隆行がすべて担当します。経歴は院長プロフィールをご覧ください。
よくあるご質問
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参考にした資料
・国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター「麻酔の副作用・合併症」
※医学的な説明は上記の資料にもとづいています。当院の施術の結果を示すものではありません。
初めての方へ
初めての方は、症状にかかわらず初回3,980円(税込)です。2回目以降の料金や回数券は、料金・施術の流れをご覧ください。ご予約は、LINE・お電話(070-8412-1136)・ネット予約で承っています。


アクセス情報
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