片麻痺のリハビリについて思うこと
私が病院で働いていた頃の印象です。
当時のリハビリは、
①上肢、下肢の可動域訓練
②上肢、下肢の分離運動
筋緊張を亢進させないように、緊張を緩めながら、上肢の可動性を維持・改善する目的
その後、
③立ち上がりや歩行訓練
多少細かい機能には気をつけつつも、できない動作をただ反復させて改善する
動きの邪魔になっている異常な筋緊張を、ベッド上で緩めて、動作訓練で高めてしまうリハビリの反復
意味があるのか?無いのか?
どんな状態でも、出来なかった動作ができると患者さんも家族も喜んでくれます。
どんな状態でも、歩けるようになれば感謝されます。
病院も、できるだけ生活が自立できる状態で、早く退院してくれる事を望みます。
よくなる可能性があっても、細かな機能を高めて、動作の質を改善する事はあまり求められません。
入院やリハビリの期間が決められている中で、良くなるか分からない機能にこだわる事は、理学療法士の自己満足だと思うようにしていました。
こうなると、自分のやっているリハビリは、方法さえ知れば誰でもできる仕事でした。
自分の知識や技術不足は間違いなくありますが、自分が片麻痺患者さんのリハビリに関わる事に意味を感じなくなり、病院を辞めました。
そこからは、ずっと整形外科クリニック勤務
その中で、神経に直接アプローチできる 神経整体 と出会いました。
この技術と出会い、くも膜下出血の弛緩性麻痺による脱臼や手術での神経損傷による麻痺など、ほぼ問題ない状態に改善する事ができました。
病院で働いていた時とは異なり、片麻痺患者さんに関わる事はかなり少ないですが、この手技の麻痺に対する効果の可能性を強く感じています。
だから、病院で働き、麻痺の方と関わることの多い 理学療法士 さんや 作業療法士 さんにも絶対学んで欲しいです。
病院で 神経整体が基本訓練として取り入れられれば、必ず多くの患者さんが救われると思っています。
私のように、自分が提供するリハビリ、理学療法に疑問や葛藤を感じている方は多いと思います。
世の中から、麻痺で何かを諦めている人、今後の人生に不安を感じている人、また介護で大変な思いをしている人を少しでも減らせるように、
私はこれからも技術を磨き、この技術を広める活動に精進していきます!